今回、日本で着目されているスタートアップや研究領域について、記載していきます。
医療機器開発は、皆さんご存知の通り、莫大なお金がかかることもあり、国の助成金を活用することが重要です。特に医療機器に関しては、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)による補助金があります。
事業一覧としては、以下が挙げられます。
今回は、令和5年度の採択が決定してる上記3項目の採択されている課題について記載したいと思います。
令和5年度 「医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業(先進的医療機器・システム等開発プロジェクト)」の採択課題
- 認知症・がんの早期診断を実現する世界最高分解能頭部PET の開発(株式会社アトックス)
- 妊娠高血圧腎症に対する血液浄化治療法の開発-病態・介入時期の解明およびsFlt-1 吸着カラムの開発-(東レ株式会社)
- 断裂した肩腱板を再建し運動機能の回復を図る世界初の脱細胞化組織を基盤とした医療機器の研究開発(CoreTissueBioEngineering株式会社)
令和5年度 「医療機器開発推進研究事業」の採択課題
1.医療負担の軽減に資する医療機器の実用化を目指す医師主導治験・臨床研究
※採択なし
2.革新的医療機器の実用化を目指す医師主導治験・臨床研究等
- 血液透析治療での最適な除水計画を支援するプログラム医療機器 (人工知能)の開発(東北大学_宮田 敏男教授)
- 腎損傷に対する生体ハイドロゲル充填材の開発と探索的医師主導治験(慶應義塾大学_八木 洋講師)
3.小児用医療機器の実用化を目指す医師主導治験・臨床研究
- 重症小児在宅患者に対するスマートフォンアプリを活用した状態判定支援医療機器プログラムの開発(国立研究開発法人国立成育医療研究センター_中村知夫診療部長)
4.高齢者向けまたは在宅医療分野の推進に資する医療機器の実用化を目指す医師主導治験・臨床研究
- 超磁歪素子を用いた高齢者向け骨固定式補聴器に関する研究開発(愛媛大学_羽藤 直人教授)
5.疾患登録システム(患者レジストリ)を活用した医療機器の実用化を目指す研究等
※採択なし
令和5年度 「医工連携イノベーション推進事業(地域連携拠点自立化推進事業)」の採択課題
#1:地域連携拠点自立化推進タイプ
※応募なし
#2:医療機器実用化支援タイプ
- 地域と立場の壁を超え、安全性評価を軸に、共に体感し推進する国内唯一の医療機器開発拠点整備(一般財団法人ふくしま医療機器産業推進機構)
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国内随一の医療機器開発グローバル・エコシステム構築に向けた関西地域連携拠点自立化推進事業(大阪商工会議所)
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九州・沖縄地域エコシステム構築に向けた医療機器開発・事業化促進のための広域かつ包括的支援の研究(一般財団法人九州オープンイノベーションセンター)
令和5年度 「医工連携イノベーション推進事業(開発・事業化事業)」の採択課題
課題1(A及びB区分)
- 胃・大腸生検の病理診断支援AI システムの開発・事業化(メドメイン株式会社)
課題2(C~G区分)
- 弓部大動脈瘤向け革新的ステントグラフトの開発(株式会社日本医療機器開発機構)
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小児先天性心疾患患者の救命とQOL改善を目指した最適な術式決定を支援する心臓シミュレータ“ped UT-Heart”の開発と事業化(PIA株式会社)
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グルコース応答性スマートゲルを用いた人工膵臓システムの開発・事業化(ニプロ株式会社)
令和5年度 「医工連携イノベーション推進事業(開発・事業化事業)ベンチャー育成」の採択課題
- 人工肛門排便制御デバイスの開発(株式会社Eudaimonix)
令和5年度 「医工連携イノベーション推進事業(医療機器開発支援ネットワーク事業)」の採択課題
- 医療機器開発支援ネットワーク事業に関する研究開発(公益財団法人医療機器センター)
世の中に出ていない研究や技術がまだまだありますが、日本から医療を変える医療機器が出てくるといいですね。
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