学校では教えてくれないシリーズ-絶対に寝かせない!!プレゼンスキル-

今日は「学校では教えてくれないシリーズ-絶対に寝かせない!!プレゼンスキル-」に参加してきました!

まず会場がイトーキ東京イノベーションセンターSYNQAというところで、銀座線の京橋駅から出口直通で行けます。
会場もとてもお洒落で、今までのセミナーとは全く違った雰囲気を感じました。

講師は東神戸病院 安全管理推進室の島田 尚哉さんです。

島田さんは看護師と臨床工学技士のダブルライセンスで、人工呼吸器ラウンドに使用する自作iPadアプリの開発、そしてそれを活用しているそうです。

人工呼吸器ラウンドに使用する自作iPadアプリ開発とその活用

さて、それでは今日のセミナーで学んだことをアウトプットしたいと思います。

今回は大きく3つのテーマに分かれていました。

1.準備
2.スライドデザイン
3.スピーチ(話し方)

1.準備で大切なことは、主に下の3つです。

相手を理解する
・アナログで準備し、内容をシンプルに
・ストーリー

まずゴールを設定し、5W1Hをいかに意識して作れるかです。
また、内容を充実させるために情報をたくさん載せることは避けなければいけません。
聞き手が消化できなければ無意味ということでした。

では、そのためにはどうすればいいのか。

その答えは「シンプルにまとめる」です。
その要素は必ず「3つ」にしましょうということでした。
そして、準備段階はアナログでいうことでした。アナログにすることで伝えたいメッセージを整理して、シンプルにする作業が容易にできるとのことです。
最後に素晴らしいプレゼンテーションには「ストーリーがあります。
今までの論文や学会発表はwhat,how,whyの順番ですが、人々を動かすリーダーの思考はwhy,how,whatの順番でゴールデンサークルといった考え方があるそうです。

杉本真樹さんの著書のインセンティブプレゼンテーションには以下のように書かれてるそうです。

NOW
1.身近な課題は?
2.普遍的テーマ
3.現状をどう解析?

MY
4.解決策は?独自のアイデアは?
5.個人の価値は?初めての感動は?
6.成功/失敗/連鎖は?

CORE(NOW+MY)
何を得たか?何が伝わるか?何が変わるか?

YOUR
7.社会価値は?人が動くメリットは?
8.まず何から始める
9.達成目標は?

THEN
10.格言は?

これらを意識していくことが大切だそうです。

ちなみに抄録のスタイル(文章構成)はIMRAD(イムラッド)というそうです。

Introduction:導入
Methods:方法
Result:結果
And
Discussion:考察

 

2.スライドデザインで大切なことを3つ。

・文字を制限する
・色、画像をうまく使う
・適切にグラフを使い、活きたスライドに

まずデザインの4原則についてです。

・近隣(関連する項目をまとめてグループ化)
・整列(配置を揃えることにより、見えない線で紐付け)
・反復(全体を通して、特徴を繰り返す)
・コントラスト(はっきりとした違いを出すこと)

この4つの原則をコントロールできるようにしていきましょう。ちなみにコントラストは色の濃淡だけでなく、サイズ、形、方向、位置、明度、色相などのコントラストがあるそうです。

そしてスライドはシンプルに。
Less is more.-少ないほど、豊かである。-
ミース・ファン・デル・ローエ

1スライド、1メッセージが良いので、箇条書きで作るなら1つ1つを1枚のスライドに置き換えることを練習したら良いです。そうすることで、箇条書きと文章の量を制限していきます。文章ばかりのスライドは聴取を飽きさ、このことをDEATH BY THE POWERPOINT(パワーポイントによる死)と言われています。

そして、スライデュメント配布を避けます。
スライデュメントとはスライドをそのまま印刷したものです。スライドと文章(ドキュメント)、スライデュメントの違いは以下の通りです。

スライド
話を視覚的に補助するもの。最低限の情報。
・文章(ドキュメント)
配布資料。後から復習するもののため、見やすく、情報を多くする。
スライデュメント
配布資料としてはNG。見にくく、情報も完全ではない。

フォントの選択は、島田さん曰く、メイリオの24pt以上がいいそうです。
メイリオは太文字がちゃんと太く表示され、24ptはスライドにした時に見える最低の文字サイズだと、おっしゃっていました。
そして、色をうまく使うことも重要になってきます。

図に関しては適切なグラフ(円グラフ、縦棒グラフ、横棒グラフ、折れ線グラフ)を用いて、メッセージを中心にしてグラフをうまく活用していきましょう。

メッセージ中心
1色だけ使い強調
不要なものがない

画像は高品質なものを使いましょう。パワーポイントのクリップアートや線画を使わず、また画像を引き延ばせば解像度も悪くなるため、しないようにしましょう。
著作権にも注意する必要があります。
無料写真素材サイトを載せるので活用していきましょう。

足成
写真AC
PAKUTASO
mogueFile

そして、画面を3分割に線を引いた時の交点をpowerpointと言います。このpowerpointの対角にある点にメッセージを配置すると効果的になります。

3.スピーチで大切なことを3つ。

・熱意を持つ
・マナーを大切に
・練習と実践を繰り返す

最初の2分は最も重要で、この際にいかにPUNCH(パンチ)を効かせられるかです。
ちなみにPUNCHとは…

Personal:個人的
Unexpected:予想外
Novel:斬新
Challenging:挑戦的
Humorous:ユーモア

そして、聞き手から質問やコメントがあった場合は、まず丁寧に感謝の意を示しましょう。
そして、NGワードもあり、これらの言葉は使わないように意識していきましょう。
以下、NGワード

「見にくいスライドですみませんが…」
「時間がないので話しませんが…」
「かけ足で…」
「一応、…」
「〇〇に載っちゃいました」
「緊張してます」
「〜みたいな、ぶっちゃえ」
「え〜、まぁ〜、そのぉ〜」

そして、講演は少し短めにしましょう。--
人の集中力は限られており、最初が最も高く、最後に…という話をされると人は改めて集中しなおします。うまく「最後に…」活用して、飽きさせないようしましょう。そして、スティーブ・ジョブズのように何度もリハーサルをして、より良いものにしていきましょう。

最後に、これからのことはあくまで全てやる必要はなく、型にはまらずに、自分らしくありのままのスタイルを!!!とのことでした。
そしてなによりも、聞いてくれている方々を大切にし、伝えたいことを丁寧に伝えるように意識するのが良いそうです。

これが今日1日受けてきた、学校では教えてくれないシリーズ-絶対に寝かせない!!プレゼンスキル-になります。

とても楽しい、今後役に立ちそうなセミナーでした。
都臨工の皆様、ありがとうございました。